照明のあゆみ(9)

蛍光灯

蛍光灯が世の中の人々に紹介されたのは、1939年、ニューヨークの万国博覧会でした。ヨーロッパで第二次世界大戦が勃発し、まさに風雲急を告げるなかでの蛍光灯のデビューだったわけです。

内側に蛍光材を塗った電球に電気を放電させることで中のガスから紫外線を出させ、それが蛍光材を光らせる、というのがその仕組みです。

同じ電力消費量なのに明るさは白熱電球の倍以上(当時)、耐用時間数も長い、ということで画期的な発明でした。

戦後いっきにこの蛍光灯は全世界に普及しましたが、欧米では主に工場・事務所で活用されたのに対して、日本では蛍光灯はどっと家の中にも押し寄せたのです。(このあたりの事情は別の項で述べています。)

1995年、イギリスの照明器具会社の社長に日本の住宅を案内したとき、そこらじゅうに蛍光灯が使われているのを見て彼は絶句し、「蛍光灯は家のなかで使うものじゃない!!」と叫んだことを思い出します。

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by concordia-light | 2008-08-23 17:42 | 照明と灯かりの歩み
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