みなさん、この歌をご存知でしょうか。
私が大好きな歌のひとつです。 「菜の花畑に入日薄れ、見渡す山の端(やまのは)霞深し。 春風そよ吹く空を見れば、夕月かかりて匂い淡し。 里わの火影も森の色も、田中の小径をたどる人も 蛙(かわず)の鳴く音も鐘の音も、さながら霞めるおぼろ月夜。」 春の日の夕暮れどき、日が落ちて薄暗くなりかけた山あいの小道にたたずむあなたがそこにいて、上のような風景を眺めているのが想像できます。 どこかで体験したような風景です。 1番の歌詞でもたっぷりとそのときの「明るさ」は実感できますが、2番に入るとより一層「あかり」に関するイメージを膨らませてくれます。 この歌の「月」は、月光がたっぷりの満月ではない、と私は考えています。まだ少し頼りない三日月といったところで、月からの光はそんなでもありません。 そして1番の風景から小一時間も経ったでしょうか、空はまだほのかに青みを残していますが、それを切り取るように、影絵のような森のシルエットがあり、そのふもとにあるのが家のなかかからこぼれてくる灯りです。橙(だいだい)の色に近い黄色でしょうか。その色には、いますぐ駆け出して飛び込んで行きたいような吸引力があります。 ![]() 風呂でこの歌をうたいながら、この橙色を思い浮かべています。 今の生活のなかでは白っぽい蛍光灯やLEDの光が主流です。仕事の効率は上がるし、気分もシャキッとする、という意味では評価できる光かもしれませんが、それでも人は、いつかかならず、この橙色に帰ってくるような気がしています。
by concordia-light
| 2008-04-26 16:31
| 「美しさ」と「あかり」
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