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照明のあゆみ(3)

ロウソクと灯油ランプの時代-その3

照明が次の時代に入っていく社会的要因として、夜の生活の変化のほかにもう一つのことについて述べなければなりません。

まずは今とちがって、これら照明用の材料はまだ大変高価なものでした。従ってこれらを使うときには生活用であり、労働用であって、もともと決して祝祭のために使われたものではありませんでした。

夜の生活の補助とするために必要最低限の灯りを取ろうと使われ始めたロウソクや灯油ランプは、次に日中の自然の光に左右されない労働時間を確保するために照明は使われました。つまり、時計による「時刻」が導入され、その後その「時刻」にしたがって労働時間が決められたあと、太陽光での労働が出来ない時間帯をこれらの照明でまかなったわけです。16世紀のことで、最初は家内手工業的な場面のみでした。

しかし次に家内工業的な働き方だけでなく組織として工場で働くやりかたに変わってきたときに、要求される照明の質も変化してきたし、また要求される時間帯も以前に増大してきたのです。つまり、工場がその他のいかなる場所よりも、夜が白昼と化す時代がやってきました。

ところがそのためには、既存のロウソクや灯油ランプの灯りの力では不足が表面化し始めていました。そのとき考えられたのが、個々の光源の灯りの量を増大させる、という方法でした。

そしてそのゴールには「ガス灯の時代」が待っているのであるが、その前にもうひとつだけ違うタイプのランプが現れたことを報告しなければなりません。
「アルガン式」と呼ばれるそのランプのことを次に述べましょう。
by concordia-light | 2008-02-25 13:25 | 照明と灯かりの歩み
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