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テキサスの夜

私は若い頃に一度アメリカでホームステイをしたことがあります。4週間くらいだったでしょうか、英語と仕事を両方一度に身につけよう、という欲張った会社のプログラムに参加したのです。
朝から夕方まで英語のビジネス学校に行って夜はホームステイですから、30歳になったばかりで少々年は食っていましたが、これで英語が上達しないわけはありません。ちょっと変だったのは、学校がテキサス州ヒューストンだったことです。少し詳しい方はご存知だと思いますが、たぶんアメリカで英会話を習おうとするときにこの地方には行かないものです。なぜなら、南部訛りがかなりきついのです。

まあ、なにはともあれ、「英語で夢を見る」などということを経験しながら過ごしたその4週間にはさまざまな経験を重ねましたが、「灯かり」に関することもその一つです。今でも残している日記(英語で綴ったもの)には明確にその驚きが残っています。

到着して数日たったころ、私は夜に自分の部屋から出てダイニングに向かいましたが、その途中リビングエリアのフロアランプが小さな光で灯っており、じゃあリビングの照明をつけないでダイニングに行けるな、と思いながらその脇を通ると、なんとその小さな灯かりのしたでこの家の主人が新聞を読んでいるのです。エッというような暗さです。テレビもつけず、音楽もなく。遠目には本当に人がいるのが分からないくらいの照度でした(もちろんリビングがそれだけ広い、ということの裏返しにもなるのですが)。

このときです、私が最初に「欧米人と日本人は目の能力が違う」ということに気づいたのは。

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蛇足ですが、このときの日記のコメントは次の通りです。

「あんな分厚いステーキを食べきれる『胃』、そしてこんな暗さに耐えられる『目』。アメリカ人は見かけの身長や体重以上に頑丈にできている。こんな種族と戦争をやらかしたのは大失敗だった。やる前に相手のことを知らねばならない!(と英語で)」
by concordia-light | 2008-01-19 14:21 | 灯かりの思い出
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