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外国のホテル

ヨーロッパやアメリカに行って、えらく薄暗いホテルの部屋に閉口することがあります。なかには、それが好き、という方もおられますが、私は正直言って、「困ったな。またこれか。」と思っています。

欧米だけではありません。そんなホテルが世界のスタンダードになっているのでしょう、アジアや日本でも、同じような照度のホテルは珍しくありません。高級ホテルと言われるところにかぎってそうです。欧米の旅行客をもてなすにはそうしたほうが良いと考えられているのだろうと思います。

誤解を恐れずに、私は言います。
「日本人が生活するには、あの光量では無理がある。」

私、コンコルディ屋主人は、すでに20年以上ヨーロッパの照明を日本にご案内しています。ですからヨーロッパ照明大好き人間であることは間違いないのですが、彼らが必要とする光の量と、我々日本人が必要とする光量は、ぜったいに違います。

4年間のオーストラリア生活でもそれを実感しました。

もともと狩猟民族は、昼間は洞窟ですごし、日が暮れてから夜陰にまぎれて狩りをする生活をしていました。「夜目が利く」というわけで、それがなくては生きてはいけなかったのです。
その代り、日光にはやたら弱いのも特徴です。彼らの末裔である人たちがよくサングラスをかけているのを見ますが、あれは単なるファッションではないのです。

私が過ごしたオーストラリアなどでは、サングラスなしでは彼らはやっていけません。私の仕事仲間のひとりなどは、部屋のなかでもサングラスをかけていました。

それに対して、私たちの先祖はどうでしょうか。
朝、日が昇ると同時に起きだして畑にでる。夜は日が沈むと寝床につく。明るさには強いが、暗さにはめっぽう弱い。

今はご存じのとおり日本人も夜遅くまで起きるようになりました。ですからここ100年足らずで、日本の照明は普及し、発達してきました。ただ、そのときに、日本人の特性を考慮した明るさの設定があると思うわけです。

念のために申し上げますが、私は日本人は明るい家に住まねばならない、と言っているのではありません。「必要な場所には、必要な明るさを」、と言いたいわけです。不必要に明るくするのには絶対反対です(この点についてはまた他のところで述べたいと思います)。

ですから、「外国のホテルみたいな寝室」は良いですが、「外国のホテルみたいなリビング」は、ちょっと考えなおしましょう。

f0150177_18403230.jpgコンコルディア照明
by concordia-light | 2015-09-10 17:00 | 外国人の眼
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